母をアテンドした3年前の夏。
両親は共働き。
父はシフト制のサラリーマン(雇用される側)
母は役職のついている者(雇用する側)
私が中学に上がると同時に家族旅行はしなくなりました。
仕事優先は当たり前です。稼がねば生活できません。
お金を生まねば社員とその家族を守ることが出来ません。
それを肌身で感じながら生活していたので、
旅行のために休むことが無くなっても全く問題ありませんでした。
月日は流れ3年前の夏。
両親共すでに定年退職。
父は悠々自適。母は絵を描く日々。
そんな中、
母の絵が展覧会に出展されるとのことで、
母の希望もあり、たまたま時間の都合が合った私が、
母と共に出展先の東京へ行くことになりました。
旅行に連れて行ってもらった立場からアテンドする立場に。
28年の月日は立場をくるりと返したようです。
フライト90分前に空港へ着き、
母が初めて利用するという空港ラウンジでお茶を飲み小休止。
羽田から目的地の上野まで電車を利用。
ストレスなく移動出来たのはこれまでの度重なる全国出張の成果でしょうか。
目的地に着き自分の絵をさっと見た後は他の方の絵をじっくりと鑑賞する母。
美術館を出てからは近くの寺院で沢山写真を撮っておりました
(撮った写真のうち数点を後日描いておりました)。
観覧・撮影後はアメ横散策・洋食屋でのランチ。
母をアテンドする立場というのは何ともこそばゆい感情です。
少しは大人になったのかな、と自問自答。
この日の行程のペースは全て母に合わせました。
あれから3年。
私が母をアテンドする機会はありませんが、
いつの日か。
今度は両親を。
日々迷惑を掛け通してきている中、
少しでも恩を返す一環として、
両親の旅行にお供させてもらえたらと考えています。
このテーマ。
改めて3年前のことを思い出させてくれました。
良いテーマの提供、ありがとうございます。